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BLOG2016.07.22
海外SEOサイトの大御所、Search Engine Landの資料を翻訳/解説してみました
どうも、WEBディレクターのサトーです。
日本の情報ブログに掲載されているSEOの情報については、
海外のサイトの記事を翻訳したりしているものが多いですよね。
海外ではgoogleのスタッフによるトークセッションやライブ配信、twitterによるSEOについての質疑応答などのやりとりが積極的にされている為、
一次情報源はどうしても英語圏に偏ってしまいがち、という感じかと思います。
一般のサイト管理者からの質問にも結構答えてくれるスタッフもいるらしいので、
英語を勉強して色々質問してみようかな!なんてのも思ったり思わなかったり。
そんな事情はさておき、海外のSEO関連のサイトでも信頼性の高い「Search Engine Land」というサイトがあります。
http://searchengineland.com
このサイトの右下に載っている元素周期表のような表。
これがSEOの成功要因一覧表(!)らしいです。
実際に見てみると、SEO対策の主要な要素を重要度別、項目別に大変分かりやすく視覚的にまとめてあり、SEO対策の大枠を把握するうえで大いに参考になる物だと感じました。
日本語のブログでもいくつかこの表を翻訳してあるサイトが有りますが、
先達の方々を見習い、単なる翻訳に留めず「考察/解説」していきたいと思います。
また、日本語に翻訳した表も作ってみましたので、新人のWEB担当者の勉強資料などにもぴったりかもしれません。
では行ってみましょう!
だいぶ長いので、項目ごとに分けます。
まずは「コンテンツについて。」【はじめに】
こちらの表を、「ランキングファクター一覧表」と訳す方もいらっしゃいましたが、良くみると検索順位に関わる要素というより、
「SEOを成功させるための要素一覧表」というニュアンスが近いかと思います。
そのため、ディスクリプションなどの順位には影響しないけれどしっかりと対策をすれば流入数が改善される、といった要素も重要度が高く設定されています。
要するに、SEOの要素を全て羅列するために書かれたようなものではなく、極端に影響度が低い要素や不確定な要素などはあえて省き、
「重要度が高く力を入れるべき要素」を分かりやすくまとめた表だとご理解ください。
(赤い四角の中はペナルティ、数字は影響を与える大きさです。)
【コンテンツ】
■品質(クオリティ)[3]
ページ内及び下層ページのコンテンツが高品質か。また、十分な量があるか。
・品質について
「コンテンツコンテンツうるせええええ高品質高品質うるせええ!!!」
・・・というのは今や皆様の共通認識かとは思いますが、どうか抑えて下さい。googleの「コンテンツ依存症」は当分の間続くでしょう・・・
googleが発表した「検索品質ガイドライン」では、「EAT」”専門性”、”権威性”、”信頼性”が含まれるコンテンツが高品質なコンテンツだと記載されています。
これは抽象的な表現で少々わかりにくいですね。
他のブログからの引用ですが、「事実を、掘り下げて、わかりやすく書く」と理解するのが分かりやすいですね。
事実が書かれている事が「信頼性」に繋がり、内容を掘り下げる事が「専門性」に繋がり、分かりやすく興味深い文章は人気が出て「権威性」に繋がります。
最近のSEOツールではページの中の「ユニークな単語数」なども計測しており、ユニークな(他のサイトと被らない)単語の多さも、「どれだけ掘り下げて説明しているか」の指標となっていそうですね。
・量について
質より量?量より質?この論争は永遠のテーマですが、SEOにおいては「バランスが大事っすね」としか言えません。
「人生太く短く!」とか言いながら、考えに考えた短文を一行ぐらい書いてドヤ顔でエンターキーを押しても、残念ながら結果には結びつかないことは容易に想像できます。
テキスト量については、膨大なデータを元に、上位表示されたサイトの傾向を調べた興味深い記事があります。
http://www.seojapan.com/blog/search-engine-ranking
上記記事によると、短文より長文のサイトが上位表示されているというのは、データを見る限りでも事実であるようです。
「長いのが良いのはわかったけど、どのくらい?」という疑問に対しては、英語の単語数であれば1,900単語程度が適当だとのことです。
1単語が3~5文字程度だとすると、日本語の場合の文字数は単純計算で5700~9500文字となりますが、これでは少々長すぎる気もしますね。
http://seolaboratory.jp/seotext/
こういったツールで、上位表示(10位以下)されている日本語のサイトの文字数を調べると、どのジャンルでも2500~5000文字程度の文字数が上位表示サイトの平均となっている様です。
もちろん、ドメイン年齢が高いサイトほど更新の機会が増えテキスト量が増えている場合もあるでしょうし、この結果が全てテキスト量のみによって生み出されたものでは無いはずです。
今日日、「ただ長ければ良い」とは言いませんが、「高品質なテキスト」という大前提をつけた上であれば、テキスト量が多いコンテンツが有利であることはまず間違いないと言えるでしょう。
ちなみに、TOPページに情報量が少なくても下層ページでカバーすることもある程度は可能だとは思います。しかしTOPページと下層ページ両方に十分な量のコンテンツがある方が上位表示されるのもまた、事実だと思います。
■調査(リサーチ)[3]
検索に使われるキーワードの調査、選定。
・検索順位を上げるにも、どのキーワードで上位で表示されるかによって上位表示を達成した時のアクセス流入数と、目標達成率も大きく変わってきます。
極端な話、ラーメン屋なのに「ハムスター 殺人 事例」とかで対策をしていてもなんの意味もありませんし、もはや意味がわかりません。
それはそれとして、少なくとも
「そのキーワードが果たして多くの人に検索されていて、上位表示が出来た際に一定以上のアクセスが見込めるものか」
「興味を持った内容とホームページの内容がマッチするようなキーワードか」
この2点は必ず抑えておく必要があります。
月間検索数(月に検索されている数)が数千、万単位になるようなビックキーワードでは上位表示は難しいですし、月間検索数が10に満たないようなスモールキーワードではいくら上位表示が達成できたところでそれ単体では目標達成(コンバージョン)に繋がるようなアクセス数の増加は見込めません。
中小企業や個人店の場合は、数百~千前後の月間検索数のミドルキーワードの上位表示をメインの施策として、補助的にスモールキーワードを数多くロングテール的に狙っていくのが良いバランスだと思います。
メインとする「ミドルキーワード」に関しては、googleのキーワードプランナー等で詳細な月間検索数を把握した上で選定する事をおすすめします。
「スモールキーワード」に関しては、SEMRUSHやKeyword Toolなどでサジェスト(どのようなキーワードが一緒に調べられているか)を調査し、選定する感じが良さそうです。
■単語(キーワード)[2]
狙ったキーワードがページに入っているか?
・タイトルタグやH1タグ内にとどまらず、本文などのメインコンテンツにキーワードが含まれているか、という点です。
流石に、狙ったキーワードが全く本文中に含まれていない、という状況はなかなかないかと思いますので、キーワードを「どのような形で」「どの程度」
使用する事が好ましいのか、下記より考察をしてみたいと思います。
・http://seoconsul.jp/blog/contetseo/cont-keyword_551
他力本願な答えですが、上記のサイトの解説が分かりやすいと思います。
「キーワード出現数を○%にすれば間違いない」といった考え方は古く危険な物ですが、それでも狙ったキーワードが使われている数が極端に少なかったりゼロというのも考えものです。
上記のサイトでのリサーチ結果によると、上位のサイトでも3%や7%などばらつきがありますが、最低でも2.3%のキーワード出現程度は確保しているようです。
重ねて申し上げますが、いくらキーワードを文中に入れ込んでも、ただのキーワードの羅列だったり、無理くりキーワードを使った底の浅い記事になってしまっては意味がありません。
きちんと内容を掘り下げた価値のあるコンテンツの中に、自然に複数回キーワードを入れることができれば、その際は間違いなく良い影響を与えるでしょう。
■新鮮(フレッシュ)[2]
コンテンツは新たに更新されたものであり、尚且つ話題性のあるものか
・googleの検索結果に関わるアルゴリズムの一つに、「QDFアルゴリズムやフレッシュネスアルゴリズム」という物があります。
このアルゴリズムは、検索クエリ(キーワード)の種類により影響度が変わります。
時事ネタなどの情報の鮮度が重視されるような話題に関しては、書きたてほやほやの記事はこのアルゴリズムの補正と相まって検索順位が上がりやすくなることでしょう。
一方で、そこまで情報の鮮度が求められないような検索クエリ(キーワード)も存在します。何かのハウツー記事や深い研究や考察をまとめたような記事は、鮮度が落ち時間が経っても価値があるコンテンツだからです。
・上記をまとめると、鮮度が検索順位に影響を及ぼす場合とそうでない場合がありますが、順位以外の観点から行っても定期的な情報更新は有意義です。
最終更新の日付が数年前なんてことになってしまうと、単純にそれだけでも悪印象を与えかねません。
とは言え、日付や細かい単語をいじっただけであったり、一行程度の状況報告をする位のうす~~~い更新内容では、
順位の観点からいっても印象の観点から言っても効果は薄いです。大変ですが今回の「品質」について学んだ通りのコンテンツ制作を心がけましょう。
■深さ(バーチカル)[2]
画像や動画、地域ネタ等、コンテンツが縦方向に展開されているか
※日本語の表では独自性と書いてしまいましたが、深さ、という表現が適切かと思います。
・単純に専門性を追求し、細かく詳しいコンテンツを作らなくても、価値あるコンテンツを作り出すことは可能です。
分かりやすい画像を用意したり、眺めるだけで理解ができる動画を用意したり、事柄をより身近に感じられるような地域ネタを交えて説明してみたりすること。
これもまた、立派にコンテンツを掘り下げる行為です。
これらのコンテンツの価値をどれだけgoogleが評価してくれるかは謎ですが、訪問者が感じる価値の上昇は言うまでもありません。
地域ネタなどは検索の順位にも影響を及ぼしそうな気配はありますが、順位だけではなく、ホームページを通じての目標達成については、間違いなく良い影響を与えるでしょう。
■答え(アンサー)[1]
コンテンツの内容が、検索者の要望に応えた(答えた)物であるか?
・検索クエリには様々な種類があります。例えば、「猪 弱点」で検索があった時の事を考えて見ましょう。質問型の検索キーワードとしてはまあ一般的です。
この場合、検索者は猪を倒すために弱点を知りたがっている、と容易に推測することが出来ます。
検索エンジンの精度も上がっており、「猪とその弱点の考察」という内容のサイトと、「猪と、旧ドイツ軍のV号戦車パンテルの初期生産型が抱える弱点についての考察」という内容の2つのサイトが有れば、
検索者の質問の意図を組んでいるサイトは間違いなく前者だと認識するはずです。
たとえ文章量や「猪 弱点」といった単語の量が一緒だったとしても、前者のサイトがより検索者に適切な答えを用意していると判断されるでしょう。
・まとめると、検索者の意図を汲み取り、「問題解決」ができるようなコンテンツは価値があり、ユーザーとgoogle双方から良い評価を受けることになります。
■浅薄(THIN-薄い-)[-2]
「薄い」、「浅い」コンテンツ、実質的な内容が無いコンテンツ
・カルピスには価値があります。
しかし、カルピスをうすーくうすーーく希釈した、味の無い液体には果たして価値があるといえるでしょうか?
想像してみてください。カルピスだと思って飲んだら全然味がしないんです。
しかもその割に、舌にカルピスとかヤクルト特有の白いやつばかり溜まっていきます。
その様な液体で自宅の訪問者をもてなした場合、訪問者はどのような感情を抱くでしょうか?
「あなたの評価が下がる」ということは間違いないでしょう。
以上、だいぶ長文になってしまいましたが、「コンテンツ」についての要素を自分なりに掘り下げて解説してみました。
「構造(アーキテクト)」など他の項目に関しては、次回以降解説していきたいと思います。投稿者プロフィール
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